こんにちは。書店に勤めて10年目、僻地のとある書店員です。
「なろう系・異世界系」というジャンルの作品があります。
作品数と固定ファンが非常に多いジャンルなので書店の売上的にはなかなか侮れない数字を出してくれてたりします。
数年前のブームのころに比べると昨今はかなり落ち着いていて、
なかなか大きなヒット作が出にくくなっているこおのジャンルではありますが、今回はそんな「なろう系・異世界系」の作品の中でも非常に勢いがあり、順調に売上を伸ばしている漫画「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」を紹介したいと思います。
なろう系・異世界系が好きな人はもちろん、普段このジャンルをあまり読まない人でも
ファンタジーが好きなら人になら自信を持ってオススメできる漫画。
とある書店が紹介する「転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます」
まずは基本情報から
- タイトル:転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます
- 原作:謙虚なサークル
- キャラクター原案:メル
- 作画:石沢 庸介
- 出版社:講談社
- 掲載:マガポケ
原作は”小説家になろう”の小説で、講談社ラノベ文庫から文庫本も出版されている作品。
そのコミカライズであるこの漫画はマガポケで連載中で、土曜日に更新された直後はだいたいランキング1位付近に表示されていますね。
8月に最新4巻が発売され順調に売上を伸ばしている印象で、個人的には今一番勢いを感じる 「なろう系・異世界系」 の漫画と言っていいのではないでしょうか。
次に来る漫画大賞2021のWeb漫画部門にもノミネートされ、現在結果待ちですが結構いいところまでいくんじゃないかと思っています。
あらすじなど
「魔術を極めたい…!」たった一つの願望を胸に死んだ男は、生前の記憶を持ったままサルーム国の第七王子として転生を果たした!ただの庶民だった前世と違い、有り余る金!使いきれぬ時間!そしてなにより読み切れない魔導書!!”太すぎる実家”という人生バフもりもりの圧倒的勝ち組となった王子の名はロイド。小説家になろう発、ハイスピード成り上がりファンタジー!
出典:マガポケ公式サイトより
いわゆる”転生もの”。
前世では、魔術に人生を捧げるほどの魔術好きだが血筋・才能に恵まれなかった庶民であった主人公が、それらに恵まれた王族に生まれ変わったことによりさらに魔術の研究に没頭し、結果的に無双するみたいなストーリーになってます。
転生ものではあるのですが、なろう系でよくある”経済概念などの現代知識やスマホなどの現代テクノロジーを使って無双する”というわけでもなく、前世で因縁のあるキャラクターが登場したりするわけでもありません。前世のシーンも冒頭の数ページくらいなので転生要素はかなり少なめなんじゃないかなと思います。
どっちかっていうと、いろいろ恵まれた天才が純粋に無双するみたいな話。
この漫画の魅力は?
- まずは何といっても画力・描写力の高さが魅力!
バトルシーンが多い漫画なのですが、主人公ロイドの魔法をはじめとしたバトル描写のレベルはかなり高く、特にカラーを使ったここ一番という大ゴマの魅せ方は必見で、本当にカッコいいコマがたくさんあります。単行本だと印刷の関係で白黒になってしまうのでまずはアプリで読むのが本当にオススメ。
- ギャグシーンもクセになる!ギャグとシリアスの店舗も抜群に良し!
この漫画のギャグシーンは絵柄がちょっと独特です。最初こそ「おお、すごい絵柄変わるな」と少しびっくりしてましたが、慣れてくるとクセになってきます。バトルシーンがカッコいいのでシリアスとギャグのギャップもあり、めちゃくちゃテンポよく読めます。
- くるくると表情が変わるキャラクターたちが魅力!
主人公ロイドは生粋の魔術バカ、時に純粋に時に狂気的に描かれ表情がくるくる変わり見てて飽きません。マスコットキャラである相棒のグリモなど他にも魅力的なキャラがたくさん出てきます。個人的にはシルファさんが好き。
まとめ:こんな人にオススメです!
絵が綺麗で迫力のあるバトルのファンタジー漫画が好きな人にはかなりオススメの作品。
「なろう系・異世界系」に慣れ親しんでいる人にはもちろんですが、そうでない人でも十分楽しめる作品です。
一応主人公がショタなのでショタ好きの方にもオススメなんですが、逆にショタな絵柄ゆえに嫌厭しちゃっている人もいるかもしれません。漫画としてのレベルは間違いなく高いので、そういう人もまず手に取って読んでみてほしいなーと思います。
さて、今回の漫画紹介はこれで終わり。
このブログでは、書店員の私がお勧めしたい漫画を他にも紹介していきたいなと思っていますので、良ければ他の漫画紹介も読んでみていただけると嬉しいです。
以上、僻地のとある書店員でした。
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