篠原健太の新作「ウィッチウォッチ」は面白い?あらすじ・キャラクターなど紹介します【とある書店員による漫画紹介】

漫画紹介

こんにちは。書店員歴10年目、僻地のとある書店員です!

「SKET DANCE」「彼方のアストラ」の篠原健太先生が、新作「ウィッチウォッチ」を現在週刊少年ジャンプで連載中なのはご存じでしょうか?。6月に第1巻が発売されたので書店などで見かけて気になっている人もいるかと思います。

発売からしばらく経って売上なども落ち着いてきたので、

今回は書店の漫画担当から見た視点でこの漫画を紹介しつつ、「ぶっちゃけ売れてるの?」みたいな話をしていきたいなと思います。

とある書店員が紹介する「ウィッチウォッチ」

基本情報はこんな感じ

  • タイトル:ウィッチウォッチ
  • 作者:篠原健太
  • 出版社:集英社
  • 掲載紙:週刊少年ジャンプ

 

作者の篠原健太先生と言えば、やはり「SKET DANCE」「彼方のアストラ」が有名ですね。

「SKET DANCE」も好きでしたが、個人的には「彼方のアストラ」がとても好きで、マンガ大賞を取ったときやアニメ化した時などに売り場を作った記憶があります。「彼方のアストラ」は傑作SFだと思ってますので、まだ見たことないよって方は漫画でもアニメでもいいので見てみることをおすすめします。

 

で、今回の「ウィッチウォッチ」がどんな漫画かという話なんですが、

ジャンルとしては”マジカルコメディ”となっていて、魔女のヒロインを中心に物語が展開されるコメディ漫画です。学校が舞台なので”学園マジカルコメディ”といったほうがより正確かもしれません。

 

 内容は今のところギャグよりなものが多く、舞台が学校というのもありノリとしてはかなり 「SKET DANCE」 に近い印象ですね。ボケと突っ込みによるテンポの良さはさすがといったところ。

ヒロインの個性的な魔法と、それに巻き込まれる仲間たちのドタバタな日常を描いていて、読んでいて楽しくなる漫画ですね。

第1巻が発売されたのが6月ですが、うちのお店では初回の入荷数があまり多くなかったので、「あれ?これこんだけで足りるんかな?」とか思ってたら案の定すぐ売り切れてしまいました。他の書店でも売り切れのところが多かったようで、場所によってはずっと再入荷できなかった書店もあったみたいですね。

 

うちのお店では比較的早めに再入荷できたのですが、その後の売り上げはまずまずといったところ。

やはり作者の方に固定ファンがしっかりとついているようで、爆発力こそやや欠けるものの発売後1か月以上経過してもある程度コンスタントに売れてます。発売後2週間くらい経つと売れなくなる漫画がほとんどですので、第1巻の初動としては結構売れてると思いますね。

 

一書店員としての印象ではありますが、今後十分にヒットする可能性のある良作、といった感じです!

あらすじ・キャラクターなど

あらすじ

その魔法、想像の斜め上!

鬼の力を持つ少年・モリヒトは、魔女修行中の幼馴染・ニコの使い魔として同居することに―
ニコの魔法が引き起こす予測不能なトラブル、年ごろの男女の二人暮らし…前途多難で摩訶不思議な日々が始まる!!
「SKET DANCE」「彼方のアストラ」の篠原健太が描くマジカルコメディ、開幕!!

出典:少年ジャンプ公式サイトより

 

主な登場人物

若月 ニコ

がんばりやでドジで天然な魔女の女の子。今作のメインキャラの一人。

変な魔法をたくさん使える。物をペラッペラにする魔法とか、重さ(と人の性格)を軽くする魔法とか。一人前の魔女になるために魔法で人の役に立とうとがんばっているが、基本的にドジなのでトラブルを起こすことも多い。モイちゃんが好きな恋する乙女。

 

・乙木守仁

鬼の一族の男の子。今作のメインキャラの一人。ニコとは幼馴染で、モイちゃんと呼ばれている。

鬼の力を隠しながら暮らしていたが、町に戻ってきたニコを護衛するため、鬼としてニコの使い魔となる。人との接触を避け気味の生活を送っていたので交友関係は多くないが、性格はまじめでスペックは高い。基本的にはツッコミ役。 

基本はこの2人がメインで、のちのち天狗の男の子や学校のクラスメイトなどキャラが登場していきます。

クラスメイトの人たち、一般人のはずなのに妙にクセが強くて笑いましたw

この漫画の魅力は? こんな人にオススメ!

この漫画の魅力は何といっても篠原節ともいえる話の展開じゃないかなと思います。

細かいボケとツッコミでテンポよく読ませつつ、散らしてある伏線を見事に回収してオチに持っていく話の流れは見事。読んでて楽しくなる漫画です!

篠原健太先生のファンなら間違いはなく買って損はないと思います。

ギャグのセンスをはじめ、作者の方のいいところが存分に発揮されている作品です。クオリティの安定感は抜群なんじゃないかなと思いますので安心して読める感じがありますね。

ただ、良くも悪くも過去作から作風が大きく変わってるなんてことはありませんので、ややインパクトには欠けるかなっていうのがネックと言えばネックかもしれません。

 

もし「SKET DANCE」や「彼方のアストラ」を読んだことないよって方でも、

気楽に読めて笑える漫画探してるなら十分おすすめできる漫画です!

この漫画を読んでみて好みに合っているようだったら過去作も読んでみるというのも全然アリだと思います。

 

最後に

この漫画、十分面白い漫画だと思うのですが、一番の問題は掲載している雑誌が競争の激しいジャンプということでしょうか?

特に近年のジャンプは、過去ヒット作を出した漫画家の新作が苦戦する傾向が見られるので、そこを乗り越えて人気を獲得できるかに注目したいところです。

 

それと、この漫画は今のところギャグパートがメインになっていてそれ自体は問題ないのですが、個人的には「彼方のアストラ」後半のようなシリアスな展開も期待したいなーと思ってます。

 

さて、まだ始まって間もなく、まだまだこれからな今作。

みなさんも一読してみてはいかがでしょうか?

試し読みはジャンプ+で可能です。

 

以上、僻地のとある書店員でした!

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