【漫画紹介】葬送のフリーレン好き必見!山田鐘人の前作「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」が面白い!

漫画紹介

こんにちは!僻地野トアル、書店員です!

こちらは私、トアルによるオススメの漫画を紹介するコーナーになります。

今回紹介する漫画:ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア

みなさんは「葬送のフリーレン」好きですか?

漫画大賞2021の大賞をはじめ様々な漫画賞と受賞し、2021年現在かなり勢いに乗っている少年漫画ですね!

私が勤めている書店でも、かなり売れてます。

ちなみに私はめっちゃ好きです。

今私が最も楽しみにしてる漫画のひとつと言っても過言ではありません。

結構初期のころから読んでいるのですが、初めて読んだとき、

「な、何だ、この漫画は!?」と衝撃を受けた記憶がありますね。

 

で、今回はその「葬送のフリーレン」の原作を担当されている山田鐘人先生の過去作

「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」を読んでみたところ、

これまた、かなり面白い漫画だったので紹介させていただきます。

 

ギャグ漫画となめてかかると泣かされる、そんな漫画。

 

作品紹介:こんな漫画です

 リビングにて。

 掃除をしているロボット少女「博士、邪魔です。どいてください」。

 座っている博士、お菓子を食べていて、どく気がない。

 ロボット少女「お前もゴミにしてやろうか」。

 少し?Mっ気なぼっち博士と一緒に暮らすのは、強めなSっ気を持つロボット少女。

 博士の気持ちを時折エグる、ちょっぴり辛口な関係性。

 好奇心が旺盛で、博士にはすぐ質問も。「愛とはなんですか?」。

 ……でも淡々と、二人の幸福な日常が描かれたユートピア・コメディー!!

 

 こんな「ぼっち」になりたかった!? 全人類が憧れる!?

 ある意味、究極の孤独ライフが描かれています。

 可愛いロボット少女、毒舌な言葉、泣きそうになる圧倒的孤独感、そんな色々を浴びたい読者の皆様、是非ご一読を!

 

出典:サンデーうぇぶり 作品紹介より

公式の作品紹介はこんな感じ。

うん間違ってはいない、間違ってはいないけどさあー‼(いろいろ言いたいけどネタバレ考慮すると言えない)

 

基本的には

コミュ障陰キャのぼっちな博士と、彼の作った毒舌ロボット少女の掛け合いがメインのギャグ漫画。

博士のボケとロボ少女の鋭いツッコミがクスリと笑えます。

 

ちなみに、フリーレンは作画をアベツカサ先生が担当されていて非常に美麗な絵の漫画ですが、

この作品は作画も山田鐘人先生が担当されていて、言葉を選んで言えば何というかシンプルな感じの画風です。

ギャグ漫画なので内容的にはこの絵はアリなんじゃないかなと思うのですが、初見の人に手に取って読んでもらうには、やや物足りないかもしれませんね。

決してめちゃめちゃ上手い絵ではありません。

ありませんが…

私は1話後半の見開きページを初めて見たとき、鳥肌が立ちました。

1話で鳥肌が立ち、3話読んだときには泣いていました。

そして同時に「ああ、この漫画は間違いなくフリーレンの作者の漫画だ」と思い知らされました。

 

山田鐘人先生の作品ならではの魅力が、そこにはあったのです。

作品の魅力:普段のギャグと、孤独な世界観のギャップがエグい

この漫画は、基本的にはシュールなギャグ漫画です。

作品紹介の文もギャグ漫画として紹介してますね(おかげですっかり騙されました)

 

読み始めたときは「自分も基本友達いないぼっちだし、この博士みたいにロボ少女と楽しく暮らしたいなー」とか思いながら軽い気持ちで読んでました。

でも、この認識は甘かったと言わざるを得ません。

 

 

この作品は決してギャグだけの漫画ではありません。

ネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、すごくしっかりした世界観や設定がある作品です。

基本はギャグ漫画なのに、ほっこりするいい話や泣きそうになる切ない話が次々に出てきます。

普段はしょーもないことしてる博士たちですが、この作品の世界観と彼らの心情を考えると、心にグッとくるものがありますね。

 

淡々としたギャグと切ない物語はフリーレンでも評価されている山田鐘人先生の持ち味。

面白さの要素は結構フリーレンと共通してるところも多いなーと感じたので、

私はこの漫画を読んで「葬送のフリーレンのプロトタイプ」みたいな印象を受けました。

最後に

この「ぼっち博士とロボット少女の絶望的ユートピア」は決してヒットした漫画ではありません。

どちらかと言えば、売れなかった漫画です。

これは担当編集の方のインタビューでも、はっきりと言われていて

売れなかったこの作品の反省を生かして作られたのが「葬送のフリーレン」だそうです。

 

この漫画はあまり売れなかった漫画ではあるのですが、

読んでみると山田鐘人先生の個性が存分に発揮されているとても魅力的な作品です。

葬送のフリーレンが好きな人なら、この作品も好きになれる可能性大。

ぜひ読んでもらいたい隠れた名作だと思います。

ちなみに、今の書店でこの作品を置いているところはあまりないと思いますので、買うならAmazonなどのネット販売か、Kindleなどの電子書籍が無難でしょうか。

読むだけだったら小学館の漫画アプリ「サンデーうぇぶり」で無料で読めるので、ぜひそちらで読んでみてください。そして、いいねボタンをたくさん押して山田鐘人先生を応援しましょう!

 

 

今回の漫画紹介はこれで終わりです。

以上、僻地のとある書店員でした!

 

 参考記事:『古見さん』と『フリーレン』の共通点は? 週刊少年サンデーのヒットメーカーに聞く「面白い漫画の核」 | ほんのひきだし (hon-hikidashi.jp)

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