こんにちは。書店に勤めて10年目、僻地のとある書店員です。
異世界転生系の漫画は毎月毎月たくさん出ているので正直ピンキリなのですが、
今回はそんな異世界ものの中でも異色の作品で、とてもオススメの漫画があるので紹介したいと思います。
それが「任侠転生 -異世界のヤクザ姫-」 という作品。
一言でいうと、異世界転生と任侠もののいいとこどり。
主人公がめちゃくちゃカッコいい漫画です。
とある書店員が紹介する「任侠転生 -異世界のヤクザ姫-」
まずは基本情報
- タイトル: 任侠転生 -異世界のヤクザ姫-
- 原作:夏原武
- 作画:宮下裕樹
- 出版社:小学館
- 掲載:月刊サンデーGX、サンデーうぇぶり
巻数は2021年8月に6巻が発売されました。まだ比較的若い作品です。
掲載はサンデーGXですが、小学館の漫画アプリ「サンデーうぇぶり」でも読むことができます。
ちなみにこれは聞いた話なのですが、WEBでめっちゃ売れてるらしいです。
WEBで売れてる異世界漫画あると聞いて、どれどれ読んでみるかーと手を伸ばしたのがこの作品に出合ったきっかけで、読んでみるとすごくしっかりした内容の面白い漫画でした。
あらすじ・主人公など
あらすじ
カタギに迷惑をかけちゃいけねぇ――――― 歌舞伎町にシマを持つ昔気質の老ヤクザ・龍松は、 かつての弟分の罠に嵌まり命を落とした。 ……はずだったが、異世界の姫に転生してしまい…!?
出典:サンデーうぇぶり公式サイトより
簡単に言うと、ヤクザのおじいちゃんがお姫様に転生して荒れた異世界に蔓延る悪と拳で戦っていくお話。転生する流れはテンプレに従いつつも、それに任侠という要素が加わることで転生ものの中では異色の雰囲気の漫画になってます。
主人公のおじいちゃんはヤクザではあるのですが、仁義を重んじ弱きを守るいわゆる”任侠”。転生前の段階で既に貫禄ばつぐんで転生後もそれは健在、めちゃくちゃカッコいいです。
主人公紹介
- リュー
主人公が転生した異世界のお姫様で中身はヤクザのおじいちゃん。
国の争いにより追われる身で、追っ手にさらわれた際に中身がおじいちゃんになり危機を脱した。
背中には転生前の体に彫られていた吉祥天女の刺青が現れている。
粗暴ではあるが義理人情に厚い昔ながらの任侠で、行く先々で人々を惹きつける。
特殊なスキルが覚醒しているため、殴るをはじめ戦闘能力が異常に高い。
公式PV
この作品の魅力は?
異世界転生と任侠モノのいいとこどりな作品
- とにかく主人公のリューがカッコいい!
主人公がもうめちゃくちゃカッコいい。まさに”漢”と呼ぶにふさわしい主人公。惚れる。
男が美少女に転生するパターンの漫画は結構主人公のかわいさをアピールしてくる作品が多いような気がしますがこの作品はカッコよさに全振りしてる感じですね。
(そしてカッコよさに全振りしてるからこそ見た目が姫であるギャップがより引き立つ面もあります。相乗効果)
作画の宮下裕樹先生の表現能力が素晴らしく、カッコいい場面やヤクザとしての迫力満点の場面など読んでてすごく惹きつけられます。
- 任侠モノの王道を取り入れたストーリーがアツい!
設定は転生もの、ストーリー展開は任侠ものというのがこの作品の特徴。
異世界転生ものはストーリーが結構ツッコミどころがあったりする作品も多いですが、この作品はそんなことありません。
義理人情に厚い主人公が弱きを守るため強きを挫く、昨今あまり作られなくなった任侠ものの王道ですがその魅力が健在。グイグイ読者を引き込むストーリーです。
原作の夏原武先生は詐欺師を題材にした漫画「クロサギ」の原作もしていた方で、裏社会的なテーマの作品を多く手掛けている方なので納得のクオリティだなと感じます。
しっかりとした実力をもった作り手が異世界転生ものを研究して、そのノウハウを生かして出来上がった作品。
まとめ:こんな人にオススメです!
異世界転生ものが好き、少年漫画的なアツい展開が好きという方には間違いなくオススメの漫画。
読んで損することはほぼないと思います。
かなりクオリティの高い漫画なので、普段は「異世界転生ものは微妙なの多いからちょっと…」と倦厭している方も手を出してみるのは全然アリじゃないかなと思います。
あと普段任侠ものは全然見ないよって方は異世界というファンタジー要素がある分とっつきやすい作品なので読んでみると新鮮な面白さを感じることができるかもしれません。(自分がそうでした)
とりあえずサンデーうぇぶりで無料で読めますのでそちらで試し読みしてみてください。
で、面白かったら単行本買ったりして作者の方々を応援しましょう。
↓サンデーうぇぶり公式サイトへ
任侠転生 -異世界のヤクザ姫- (sunday-webry.com)
書店員の自分としては紙の本がもっと売れて有名になってくれると嬉しいなー。
アニメ化なんかも映える作品だと思うのでぜひ期待したいところですね。
さて、今回の漫画紹介はこれで終わり。
このブログでは、書店員の私がお勧めしたい漫画を他にも紹介していきたいなと思っていますので、良ければ他の漫画紹介も読んでみていただけると嬉しいです。
以上、僻地のとある書店員でした。
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